だから言ったよね?! の話
先日仕事でお客様宅にご訪問させていただき
浴槽床のタイルを交換させて頂く現場がありました。
この現場での私の立ち位置は、まぁテコ程度です。施工時にアクシデントがあった場合補修頼みますみたいな感じで。
あとは、ひたすら助手に徹します。浴室は狭いので一人が入るとあとは邪魔になりますので。
で、早速タイル剝がしてるとき、床に傷が入り補修する羽目に・・・まぁそれはいいです、そのために呼ばれたんで。
そんなこんなで、タイルを張るところまで来ました。
すでに、開始から5時間くらいかかってます。いや、かかり過ぎだから笑
目地を入れる段階で、特殊な目地なのでタイル側にマスキングするわけです、目地で汚れないようにね。
細い目地ですよ、幅3ミリくらいの。
それを、大きな左官ゴテで目地をのっこり取ってその3ミリの目地に乗せていくんですが、ほぼはみ出してくんですよ。
それはそうじゃないですか。
入る量にたいして目地の量があきらかに多い。
残った目地はコテではじかれてマスキングの外のタイル表面へついていきます。
その時に「タイルについた目地、取った方が良くないですか?特殊な目地なんで後で取れなくなりますよ?」
って忠告しても「いや、大丈夫。後で取れるんで」というから、まぁいいやとあきらめたんです。
少し細かいことを気になさるお客様なのでメーカーの人間やら、建築された監督なんかも立ち会っているわけです。
その後、その人たちにも同じことを言われても
「いや、問題無いです、後から取れるんで」と少し不機嫌そうに言うもんで、あまり口出さない方がいいかと黙ってしまいました。
それで、少し乾燥してからマスキングを剥がして状態を確認していたら、いきなり目地を指で撫で始めたんです。
「えっ?!」
当然目地は押されて脇にはみ出てていきます。目地の多くのってる所と少ないところをならしたかったんでしょうね。
でもマスキングがないので当然目地の太くなるところがでてくるんですよ、指で押してるんで。
それで現場監督から「部分的に目地が太くなってるところあるけど大丈夫?」
と言われ、「あとで修正するんで問題無いです」
その修正をウエスで必死にライン出してるんですよ、ほぼすべての目地にたいして・・・・
ならなぜマスキング剥がした?!
剥がす前にやる作業なんじゃないのか?!
この作業で1時間以上やってるわけ。
自分含め待ってる5人は昼も返上でかれこれ7時間くらいそばで見てるわけですよ。
早く終わらせて帰りたいのに、これやられちゃねぇ。
で、完成に近づき清掃の段階で嫌な声が・・・・
「あれぇ、取れないぞ・・・」
「どうしたんですか?」
「汚れが取れない・・・」
そんなたわごとを言いながら必死に擦ってるのは、さっき忠告したタイルについた目地です。
「だからいったじゃないですか・・・」
いたるところに付いてますよ、大丈夫?!
もう時間は8時を回ってます。現場入りは朝10時です。
お客様の家に夜8時過ぎまでいることはほぼありえません。早く帰れよオーラが出ているし、見てる側もいい加減にせーよ感が・・・
それから1時間擦りまくってようやくなんとか見れるようになり、確認していただいた時には9時半すぎ。
お客様は「とりあえず様子見るから、1週間後くらいに見に来て。」との事。
うーん、おそらくまた言われるかなぁ。
施工者は「もうちょっと早くやる方法を考えなきゃいけないねぇ笑」
だって(笑)
いや、まず基本的なことを普通にやっていれば5時くらいで終わってるはずだから。
厳しい戦いでしたね、昨日は。
人の忠告には耳を傾けること!
自信がある事でも、忠告には耳を傾けて一度かみ砕きそれでも間違いなければ進めばいいだけ。
間違っていれば、素直に改める事で大事にならずに済みます。
忠告してくれる人がいるだけありがたいって事で、本日勉強代として貴重な時間を使いました!
だれか札幌記念の忠告をしてくれないですか?笑
ジャックドールは来ないよって笑
ではでは